前回の神戸の話し、少し続けてみようと思う。地元の人は知っているような話しばかりだが、東日本の地方で生まれ、限られた範囲で仕事や生活をしてきた私にとって、関西の文化やムードはたいそう異なって感じることが多々ある。孫が生まれてからであるから、もう5年になる。年間、3、4回は訪れる。
よく知られているのはエスカレーターは、右によってのることかな。それと東日本と違って、大阪-神戸間でいうと私鉄がJRと並行して走り、駅の間の距離も短い傾向の私鉄もあったり比較的長い私鉄もあったり、JRより山手側を走ったり、海側を走ったりしているから、乗車駅の選択のやりかたが東日本と違う気がする。
例えば、夜行高速バスで終点大阪阪急に着くと、阪神電車で灘に向かう。JR線の最寄り駅が若干150mくらい遠いので、阪神電車を使う。
伊丹空港に向かうときは、三ノ宮駅前の高速バスを使うのが1番便利であるが、最近は阪急電車を使う。
阪急電車の駅は山手にあるので、結構な坂道を約15分登らねばならない。しかし、伊丹空港に電車で行くには、阪急電鉄を乗り継ぎ、最後モノレールに数分乗る方法しかないのだ。
前回書いたように孫はピアノを習っているが、まだまだ初心者そのものだし、同じ教室で一緒に習うある子のように才能に溢れているという様子は今のところはないみたいだ。何度も書くが、ピアノの何かを生きるヒントとしてもらいたいと願っている。
日本語を含めたほとんど全ての民族は、言語で己の欲したり願ったりしていることを話し、前頭葉の中身を説明しようとする。それは十分できていると錯覚してしまうがこれほど難しいものもないのかも知れない。そこを補うためには、触覚、視覚、聴覚、その他の方法使っているのだろう。臨床心理におけるカウンセリングも言語以外の方法を駆使している。
音譜を読めるということは、日本人であれば、日本語の他に音符言語を会得したことになると思う。音符を使った言語とそれを補う感性で他の人に伝える術を身につけることになるからだ。
さて、習っているピアノ教室までは、前述のその急坂を登り、阪急電車で一駅隣の駅まで移動する。その阪急電車、8月4日から年3月まで『ちいかわ』電車タイプ3編成が3路線でそのれぞれの名前で運行している。
この神戸線区間は『はちわれ号』が運行している。1番後尾に、ちいかわの友達のはちわれのマスコット人形が置かれている。
はちわれ号に偶然乗れることを孫は楽しみにしたらしいが、実際乗れたらしい。写真がアプリで送られてきた。
ピアノの練習が終わると、阪急電鉄には乗らないで広くもない急坂を下る。坂の途中には、高級外車が駐まっていて、一級建築士がデザインした家々が散見される。商店街を抜けてJR駅まで降りる(途中、ご褒美にドーナツ店に寄るとか公立図書館で恐竜の本を借りることが多い)。JR駅地下にスーパーがあり、買い物後はJR線を使って家近くのJR駅で降りる。阪神電車の最寄り駅より150mくらい遠いが下り坂なので気にならない。
くだんのステッキの老紳士とすれ違ったのも、この150mの間だ。
孫は、物心ついたときからトーマスなどのプラレール、3歳頃から恐竜のフィギュアや本、今は恐竜などのLaQ(本屋に売っているブロック)の順に遊んできている。
3歳の誕生日近く、ウルトラマンを買いにいったが、ウルトラマンの相手の怪獣を欲しいといって、いくら父親が説得しても離さない。根負けして買ったら、次は恐竜だったという、はなし。
楽しいらしい、それが1番
写真:手前が朝のJR三ノ宮駅、奥が阪急三ノ宮駅 駅は隣接している (2022年12月撮影)2023.9.11日記