毎年、地元のル・レクチェを2人の息子家族に送っている。
家人は、リンゴを息子やお世話になっている人たちに結構な数を送っている。
一昨日から家人が、少し前に届いている出荷先からの案内状を探していた。依頼の時期が来たと思い、そわそわとしている。そして、FAXで注文票を送るでもなく果樹園に電話を始めた。
すると、例年一箱10個くらいの商品が二割くらい多めの数になるといわれたと戸惑っていた。要するに、夏の暑さの影響で小ぶりのリンゴしかないというのだ。
じつは、今住んでいる家の隣家も柿やキウイフルーツの生産者であるが、キウイフルーツはたくさん実っているが実が大幅に小さくおかしいと思っていた。柿もうまくいっていないようだ。
素人でよくわからないが、暑さで水分を吸収できないだろうし、夜の冷気がなくて糖の合成ができなかったのだろうかと思う。人間と同じで休む必要があるのだろう。そして、活動する必要のある昼は呼吸で栄養分を使い果たす。
いったん電話を切った家人に、では毎年私が頼んでいるル・レクチェはどうなるのかをもう一度電話で聞いてみてもらった。驚くべき答えであった。
出荷できるものはないという。
毎年、神戸の孫は家人が11月に送るリンゴや私が送るル・レクチェを食べている。恒例である。
ル・レクチェは収穫した後、完熟まで納屋で放置してから箱詰めすると出荷時期は12月初旬になる。
孫は10月末日が誕生日であるから、1歳1か月頃から毎年食べている。
1歳時、私が送ったル・レクチェを抱えてため息をついた。香りに引き寄せられたみたいだ。そして、「フーッ」と大きな息を吐いて皮をかじり始めた。まあ、赤ちゃんだったから、ネズミが囓ったみたいな跡しかできなかったが・・。
母親が皮をむこうと、囓ったル・レクチェを「ちょうだい」と手を出す。凄まじい大泣きが始まり、大騒動。
ミテネ画面は大笑いだが、爺さんはハラハラと困惑
そんな、孫も大きくなり今はル・レクチェよりリンゴの方を好むらしい。毎年送っている人間にはさびしい話しだが、どうも歯ごたえの問題みたいだ。
味や匂いも大切だが、やはり歯の感触も味に加味されるみたいだ。
しかし、今は孫は2人いる。下の孫は今1歳6か月。歯は、上が4本、下が2本。ル・レクチェには最適である。それに、一番感性が強いときである。
下の孫のために、ル・レクチェを何とかして手に入れようと、あちこちと電話をかけ始めたが答えは、それこそ芳しいものではないようだ。
どうなるもんだか・・。
写真:一丁前の姿だが叩いているだけ 兄貴はいないからフリー (2023年10月ミテネより転載)2023.10.14日記