11代目のブログ

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 歯の話しの続き。
 私の父も母も晩年は、歯が少なくなっていて、入れ歯や差し歯などで苦労していた気がする。
 時代の変遷が早くなり、様々な分野で変化を目の当たりにしてきた。
 モータリゼーション化の波や高性能化、医療の広まりと先進医療の進歩、情報機器の芽生えとその急激な利用法の拡大。昔なんか、コンピュータと固定電話と撮影カメラとステレオとゲーム機の合体物がポケットサイズになり個人個人が持ち歩くなんて想像もできなかった。

 自分は、父母と違いまずまずの状態で歯がそろっている。
 しかし、2本歯がない。1本目は小学生の頃、ポロッと取れてしまった。今思うと右下の小臼歯だった。永久歯で歯が生えてきたのだが生える場所がなかったのか、両隣の歯の外にできて、いつまでも大きくならなかった。そうこうしているうちに、ポロッと取れたというわけ。大きくなれず、栄養も供給されなかったんだろうな、と思い出している。

 2本目は、27歳の時、歯医者であっという間に抜かれた。説明もなく。左下の奥歯、虫歯だったが大切な歯を勝手に抜かれた感はいまだに消えない。若かったので、図々しく「ちょっと何するの」とはいえなかった。

 それ以外は健在であるが、虫歯だらけであと何年持つのか心配だ。前回も今回も神経抜くし。歯はエナメル質が覆ってはいるが、どうも生き物のようで神経がなくなるとエナメル質さえガタガタになるみたいだ。理屈は知らないが・・。

 歯は顔立ちやまなざしを変える。また、食味や感触、食事の品数にも影響を与える。寿司屋に行っても、アワビ、サザエみたいなコリコリが好きなので、奥歯がなくなったら寂しいだろうなあ、と思うときがある。

 元々、ショウタレで忙しさなどが続くと歯磨きを省略する傾向がある。ショウタレとは怠け者の意味だ。四十代半ば県庁所在地に住んでいたが、仕事が多忙で歯磨きを省略したら、あっという間に歯槽膿漏になった。近くの歯医者に行ったがどうもピンとこない。前回述べたように、『医者と歯医者と散髪屋さん』は大変だ。仕方なく、前回の話しに出てくるがこの地方の閉院になった歯医者さんに助けを求めた。

 多忙の中、何回か仕事を休んで通い何とか曲がりなりにも食い止めたが、後々までその時できた深い歯周ポケットには長く苦しんだ。

 父親の世代は、これで歯を失った人が多かった。8020運動による啓発が平成元年に始まりさらに歯の定期検診の広がりが、歯の健康を生み出してきたのだろうが、いまだ8020は人口の半分に過ぎないらしい。ちなみに私は親知らずがないので今は26本か・・・

 80歳まで維持できるだろうか・・

 でもコリコリしたアワビをいつまでも味わいたい
  
写真:この地方の収穫の秋    (2023年9月撮影)2023.9.14日記

 追記 今日はたくさんの赤とんぼが稲穂の上を飛んでました 酷暑が続いただけに、何かうれしくなりました