先日、2、3か月前に買った某社ボールペンが書けなくなってきた。インクが出てこない。2、3回時間をおいて使ってみたが、もうダメらしいとあきらめてしばらく放っておいた。黒インク、芯先0.7mmの普通のボールペンである。
これは、他の製品、例えば情報機器が上手くいかなかったときによくする、ネットで対応方法を探る、FAQを探す、なんてしても無駄だと思えた。
こういうことは、専門家に聞くことと思って、某社のお客様相談室に電話した。
某社は、私の古民家と同じくらいの歴史持っている日本では名の知られた会社である。
事情を話すと、会社から送付用の封筒を私に送るので、そこに入れて返送していただければ、故障内容を調べて、その結果をお返事いたしますというものであった。
老舗企業とは、こういうことかといたく感心した。
原因がどうだったかは、とても興味深いことなので結果を待っていたところ、今日の午後、クリックポストで届いた。
結果は、面白いものであった。
①ペン先は、傷変形はなかった⇒製造上の不具合はない
②ペン先のボールを取り外し中を見たら⇒紙繊維のつまりがあった(拡大写真付き)
②の原因は、使っている紙の結合力の状態や使用者の筆圧やペン先角度が原因と考えられるということであった。
私は再生度の高い紙を使っている。その辺が問題なのかも知れない。使っていたインクは、油性である。水性より油性はにじまなくて濃く書けるので使ってきた。昔々は、書き始めににじみが出たりして水性だったが、性能が向上したので多用している。
それで提案であるが、となっていて、当社のゲルインクのボールペンを使っていただいてみてはいかがと、その黒インクの0.5mmのボールペンが試供品で送られてきた。少し細いので書いてみないとわからないが、そのお気持ちは大層嬉しく感じられた。
しかし、考えてみれば、ボールペンの替え芯を何本か用意しておいて、こんなご迷惑をお掛けしなければ良かったと、ちょっと気づくのが遅かったが反省もした。
理由がわかったから、これからは替え芯対策で臨む・・
昔々、中学生になったときに、両親から買ってもらった18金のペン先パイロット万年筆はどこにあるのかな
あのころは、墨か、万年筆か、鉛筆しかなかった。
正式には墨筆、それが万年筆、いつしかボールペン
墨やインクの匂いは消えてしまった
まだ『ボクの万年筆』は捨ててないような気もするが、様々押し込んだ部屋の古い机のなかにあるかも・・
こうした断捨離はできるだろうか
手間がないというよりか、それは思い出と別れるというエネルギーが必要だ
写真:てづくりのぼた餅 まちなかでは、小豆餡からきなこ餡に変化しているという 原材料高騰が・・ (2023年9月撮影)2023.9.27日記