11代目のブログ

ウオッシャー液

ウオッシャー液の画像

 昨日、1か月ぶりに女医先生に会いに行ってきた。行くまでは憂鬱だったが・・。

 ○○さん、と呼ばれた70代とおぼしき女性は、ぎこちないロボットみたいにしか歩けない。看護師がいたわりながら目の検査をしている。
 この方、検査が終わりもとの席に戻る。
 すると、隣の同年代の女性と大きな声で話し始めた。
 「このあいだ転倒して全身を打ったの」という。ハハーン、足全体を強く打って、ヨチヨチ歩きしかできないし、目の周りが腫れていて特殊な防塵眼鏡風のメガネをかけているから、この方、とても痛い思いしたのだな、と同情心が芽生える。

 私だって、いつ事故るかわからなのだ。
 歳とともに、全身のバランスを失ってオットオットすることや、足の躓きでアッツ危ないと思えることが多くなってきている。

 さて、診察である。予約時間から遅れること1時間15分である。

 「どう見せて」といわれる。「下三分の一に傷があるわねえ」と、相変わらず良くなっていないみたい。
 また、痛み止めの点眼をしてから、瞼の下側のマイボーム腺のくそ取りに入った。「この治療はここでしかできないからね」という。『ここ』とは、眼科という意味か、この女医さんでしかの意味か。よくわからない。ただ素人はできないのは、あたりまえによくわかる。


 ところが痛いのなんの、前回より強烈に痛い。「イテテーテエ」である。
 悪い方の右目を2回、左目を1回。いずれも強烈な痛さ。先生もそこで諦めた様子。

 「先生、ピンセットで何してるんですか」と聞く。「マイボーム腺を両方からつまんで、油脂が出るように試みているの」という。「古い塊が腺を塞いでいるから、新しい油脂を出すようにして押し出そうとしているの」という。

 諦めたのは、もうガッチリ詰まっていて無理だと判断したみたい。

 「温める療法があるから、それを説明するわ」と、ボタンを押す。すると看護師さんが現れて、棚から説明書A4を2枚を取り出し先生に渡す。
 先生はそれを使って説明を始める。

 簡単に言うと、油脂は人間の分泌するものであるから、38℃前後に目を濡れタオルで温めことで、油脂を溶かすのであろう。

 「家にレンジがあるの」とも言う。『ありますよもちろん』と思う。しかし、そうは言えないから素直に「ありますね」と言う。
 それから、2枚の説明。「歳を取るとこの症状が多くなるの。しっかりと毎日やっていかないと直らないわよ。」と言われる。
 「1か月単位で診てあげるから」ともいわれるが、あまり嬉しくもない。

 2、3年前に急性結膜炎になったときに放っておいたため、慢性結膜炎に移行し炎症が続き目ヤニとともに油脂が合体し、下の瞼の縁周りにこびりつき、ついにマイボーム腺関連疾患に成長してしまったということかァ。

 しまったと思ってももう遅い

 そこで、先生はレンジ療法(私が名付けた)を試みることにしたのだ。

 それは、朝晩2回、横たわって、瞼を5分間温めるのである。
 そして点眼液2種類が1日4回。

 毎日続けるのか、アアーー
 
 一番苦手なこと
 三日坊主は得意だが

 いつ、車のウオッシャー液のように、シューシューというように気持ちよく出るようになるのだろう。

 一生無理かも、と雨雲が湧いてくるようだ

写真 庭のサザンカ (2023年11月撮影)2023.12.9日記