11代目のブログ

弁当もって学ぶ

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進学したはいいが、田舎の高校だったから、何事にもかぶれやすい

昔は教養部というのがあって、文系から理学系までの単位はいくつか取らねばならない

私が選んだのは、どちらかというと理学系である
それは、どうしてかというと実の父親が戦中派だったから、戦争の際の理工学について、その重要性を認識してたからのようだ
「できたら、理系がいいな」と小学校低学年の時からいわれていた気がする

そんな人間だったが、若く進学したばかりで新鮮な人間だから、臆することもなく心理学やマルクス経済学を選んだ 今思うと若気の至り

しかし、今ではながく生きてきて、経済学とか経営学とは、全く理解不能なことがらというか、字面をみただけで話も聞きたくないと思わせるものを全身で感ずることがしっかりと身についてきた

イギリスに旅行し、大英博物館のなかの古代館に入った エジプトとかメソポタミアの資料がある 案内役曰く、「この建物は昔は図書館として使われていた マルクスもここで資本論を著作した」と話した 心の奥の片隅がチクッとした 資本論(の解説書)を読み始めたが、何ページ目かで放棄したのだ 

だから、苦手意識があるのかどうかは知らない

株式会社を設立すると言っても、社長をしろと言われても、まあ全くわからない素人が奉られているのが本当だ

ところが、近年は暇なこともあって、諸政党の経済政策とか、世界の経済成長力について、新聞報道に接することが多くなったり、時間つぶしに新聞をできるだけ隅々まで読もうとしたり、気になる単語が何十回もでてくると、門前の小僧ではないが、どう理解したらいいかと思う時間が増える

年取ってやはりやることが少なくなってきている証拠だからかも知れない

例えば、日本の失われた20年とか、アベノミクスとか、労働生産性の国別比較とか、最低賃金上昇が中小企業に与える影響とか、先端科学技術で影が薄い日本とか、どうなっているんだということが多々あるが、よく理解できないまま、捨て置いてあった

この歳で、もう理解はできないもののと諦め気味ではあるが・・

先日、新聞記事でおやっと思った経済関係の記事があった
面倒くさそうな記事であったが、一面に出ていたので仕方なく読み始めた
イヤイヤながら、これも新聞代の一部と、読みたくない記事を斜めに読んで、二面にもつながっていたので、そこも仕方なく斜めに読んだ
すると、なんとなくこれならわかるかもと思い、もう一度読んでみた

インフレ上昇率のが、2%と0%のどちらが望ましいのかであった

学者の専門は、国際経済学という
その学者が偉いのか、どうかより、俺にもわかるように書けているかが、それが小生(俺だが)の一大事である

さてさて、その論が正しいか否かや、理解できているか、は全く不明だが、内容は自分なりに勝手に把握できた

勝手に理解したことで、なるほどなあ!と思い、孫引きでこれを書いている

小生の解釈で言うと、では、弊社はどうなのか、どうこの記事から考えるのかと、それを考えるが、弊社はインフレ率が0であろうと2であろうとあまり関係ない気がする 
なぜなら、インフレは賃金に大きく依存するという
弊社は社員はいないから(役員の手弁当だから)関係ないと言えば関係ない

しかし、重要なことは、『賃金は結果的に付加価値の向上や品質の改良が行える会社』に効果が出るという
その言葉には引き寄せられた

それは、2%でないといけない
0%では内向きの経営しかできないということのようだ

つまり、顧客満足度を高めることだけだと、コスト最小化を指向するだけであると「部分最適化行動」しかとれなくなるという
いいかえると部分最適化行動とは、『今がなんとか持ちこたえられていられれば』いいということなのらしい(この解釈でいいかは、素人にはわからないが、・・)

端折っているから、このブログの読書にはおわかりにならないかも知れない

しかし、小生は
何か吹っ切れた気がして、新聞記事にむかって最敬礼をした

なぜなら、内向きの最適化行動でなく、付加価値や品質の改良を入居者に感じてもらえる経営をしたいから それは、どこか配当の還元を極力求める、絞り出させるような一部大株主の主張は納得できない・・

が、言い切ってしまったが、経営がわからない私には自信はない 全く社員のいない経営のごく小さい会社であるから、こんな社長のたわごとはまちがいなのだろう

この説を疑い、嗤い捨て置きください

写真 大英博物館の旧図書館内部 20240619撮影 今は本物のロゼッタストーンが置いてある

写真は結構撮っていいみたいだが、だめなものはだめと書いてある ロゼッタストーンのレプリカはOK、本物はだめ

これが、弁当を持って朝から晩まで缶詰になってマルクスが通ったところという 今の内部がそうかは知らないが マルクスは、図書館に毎日通え、席がある特別優待券を持っていたらしい そうかい、と思う それなら弁当持参も悪くない  

実は、マルクスがここで学んだなんては、旅行の目的からするとどうでもいいことだったが、却って記憶に残っている