NHKの番組、ヒューマニエンスを録画して、昨晩みていた。顔の大切な器官でもあるし、表情にも関わりがあり、毎日の食事とも切っても切れない関係がある器官なので話しの展開を興味深く聞き入った。
なぜ、興味があるかというと、現在歯の治療中なのだ。
どっかで書いたかも知れないが。数年前まで地方の県庁所在地に住んでいて、歯医者も主要駅に繋がるビルにある医院を気に入って通っていた。
今この地方に住んでいるのは、コロナで逃げ帰ったからだ。
今年5月頃から、上の奥歯の一つが何となく違和感があるというか、歯痛の兆候を感じるようになった。ここ1、2年は県庁所在地に出かけたついでに、定期診療をしてもらっていた。そこで、医院に連絡を取って、日程調整するが合わない。仕方なく様子をみることにして、簡単に言うと面倒なので放置していた。
ところが7月に入った途端、我慢できない痛みが襲ってきて、医院に連絡するがやはり急には予約が取れない・・・。泣ける。
昔この地方にいたとき、30年近く太く細くうねりながらお世話になっていた歯医者さんといえば2、3年前に閉院している。私より若いくらいの先生だったが、思うところがあったに違いない。
そこで思い切って今の診療所に飛び込んだ。
まず、レントゲンを撮られて、先生から「痛いところはこの歯、でもこことここにも虫歯があるようですよ」、といわれるが「きちんと通いますから、まずは痛いところをお願いします」と平身低頭。
1本目は、4回で終了。今日は2本目の治療開始となる。
結構、県庁所在地での生活は長かったし、その近郊の都市にも数年住んだ。特に、近郊都市で歯医者を決めることに苦労した。最初通った歯医者は何ともいえない感じであった。定期検診に通ったのだが、医院の場所や建物は良好だったが何となくピリッとしない。2、3回通っていつの間にか行かないまま3年が経った。
そろっと住まいを変えなければならないと天からの声が聞こえるような予感がする頃、奥歯の詰め物がボロっと取れてしまった。こりゃあ、もう観念して、この街でどこかの医院に行かなければと決心した。
どんな所に住んでも、色々な人にどこが良いかと聞いても、人様々で、この街でもずうーっと決めかねていたのだ。今回はどうする?
周囲を見渡してあの人なら、と思って「どこ行ってますか」と聞くと「〇〇医院よ」と教えてくれた。いつも朝晩前を通っている医院だった。名医かどうかは今までは聞いてこなかったし、この時も聞かない。
何回か治療を受けたら、引っ越しが待っていた。
直していただいた歯は、今でも健在である。
住むところが変わると困るのは、医者と歯医者と散髪屋さんである。
引っ越しする人にとっての泣き所であった・・・・
写真:ストリートピアノの幼児 祖母の双眼鏡が珍しい (2022年10月撮影)2023.9.13日記