そういえば、スマホで痛い目に遭ったことが3回ある。
フィッシングである。最初にやられたのは、一昨年の春頃である。最近でもよく来るが、ショートメールで、『お荷物が来ておりますが、届け先が・・』というやつである。よくネットショッピングをしているのだが、変だな、今配達してもらっている品物ってあったけかなと思いながら、短絡的にポチッと返してしまった。
2、3か月してカード会社から、最近なにか不審なことをしませんでしたかと問い合わせがあった。このタイプのフィッシングが起きていることは知らなかったので、心当たりがない旨を話したが、「まあ他の方法でもカードの内容を知ることもありますから・・」、と煮え切らない話しに終始する。何か掴んでいるのに、教えてはくれない。カード会社が尻拭いをしてくれている感じ。
そして、数ヶ月後、またもやってしまった。これもショートメールを使ったフィッシング。求めてきた何か訳もわからないホームページのアドレスリンクを短絡的にを叩いてしまったのだ。そしてまたもやカード会社から連絡があった。
その時初めて気づいた。1回目もフィッシングだったと。鈍いものだ。「念のためカードの交換をいたします」、といわれて数日後に新しいカードが送られてきた。
そして昨年の1月、1番痛いフィッシングがやってきた。所持しているi-phoneの中のソフトウエアにウイルスを忍び込まされたことだ。これも、ショートメールだった気がする。『アップルからのお知らせです』、なんてとても気になるSNSであった。前の2回とは違い、お世話になっている会社からと思いリンクを叩いたら、瞬間的にi-phoneが固まってしまい、てこでも動かない。
茫然として、どうしたら良いかわからない。
2日くらいは、何とか動かないかと思い、色々試すがどうにもならない。量販店で聞いてみたが、あっさりと「買い換えですね、ウイルスの除去はできるかどうかわかりませんね」とつれない返事。
ド〇〇だったので、ショップで相談も考えたが、その気になれなかった。
うーむと考えたのが、アップルに電話することだった。シラーッとした対応がなされる可能性も高そうだと思ったが、背に腹はかえられない。
予想は反した。どころか、その爽やかな対応ぶりには感動した。「お困りでしょうか、なんでもおっしゃってください」、いう調子。
結局、「販売店の領収書をメールでお教え下さい。お買いになった店にi-phoneの品番を確認しますから」という。転売品かも知れないので、こうした確認が必要なのだろう、と思った。しかし、クラウドにあるデータ以外はリカバリーできないともいわれた。
数日後、電話が入り、ソフトの入れ替えをリモートでしてくれることになった。i-phoneは起動だけはするので、外部のPCとつなぎ、どうしても保存したいデータ、特に画像データは退避させることもできていた。ラインは面倒なので何もしなかったが、もう若くないので固執をする元気もなく簡単に諦めてしまいどうでもよかった。
リモートでソフトの入れ替えをしてもらい、動くようになったが、その後もオペレータからの話しが続いた。
約10万円分のプリペイドカードがd払いで引き出されてしまっていたというのだ。10万円というのは、私がd払いの限度額で設定してあった額である。この被害額は関係者がどのようにしたかはわからないが、d払いの請求からはいつしか消えていた。
i-phoneの新品を買わなくても良かったのも嬉しかったが、自分が今まで使ってきたものが復活したことと、アップルジャパンのスマートな対応ぶりには感謝しかない。
一見、落着したようにみえるが実は一つだけ復活していなかったことがある。その時点で、Apple Watchとの連携ができなくなってしまったのだ。i-phone本体を認識するためには、こちらのソフトもリモートで入れ替えてもらわないといけない。しかし、その領収書は、引っ越しで行方不明・・。
これは古い機種だから仕方がないと諦めた。
ところが、後日偶然出てきたのだった。
今日は、ここまで
帳簿付けも、出口のあかりが少しみえてきた
写真:射し込む光の帯び (2023年1月撮影) 2023.9.18日記