所有している物件の隣の土地(正確にいうと隣の隣なのだが)が売りに出された。その内容がHP上に掲載されている。公的な機関が所有する土地だからだ。
最初はそれを見たときは違和感しかなかったが、再度HPを見たら確信に変わった。その土地の地番は私が所有している物件の地番である。その機関の担当者が、きちんと登記情報にあたる必要があったのだが・・。
なぜそんなことが起きたのか。それは誤情報が長年にわたりファクトチェックがなされないまま紙情報に掲載され続けているからである。
大手の住宅地図が、私が確認できた限りは、最低でも50年はファクトチェックがなされた形跡がない。つまり、よく確認せず、毎年追認してきた結果である。公的機関はその住宅地図会社の情報を孫引きしているからである。大体、地図上の家屋の形態や小路も、昔の状態のままで不正確である。
今所有する土地を購入するときに、どう見てもその会社の住宅地図が誤っているということを知った。その辺一帯4,5軒分がズレているのである。その上、その大手住宅地図会社から孫引きされている様々な住宅地図が全て同じ間違いになっている(今現在も)。
何とGoogleマップも、住宅地図の間違いを引き継いだままになっていた。所有する物件は、隣地の商店名になっているという、可笑しさ。
面倒くさいので放っておいたが、その後私の所有する別な物件が、Googleマップ上は何と『道路』になっていることに気づいた。
貸し駐車場にしているが、平日は駐車している車が極端に少ないので、上空からの写真をみたときにGoogleマップ担当者が道路と見間違えたようだ。
困ったことに、道路であると番地がないので、駐車場位置の番地を入力しても、2軒隣の商店しかピンが立たない。
さすがに商売に影響があるかも知れないので、Googleマップにメールを入れた。Googleマップには、誤り情報の連絡によるファクトチェックのシステムがある。
前者の誤りは、指摘によりGoogleマップ上は修正されて現在に至る。Googleマップからは2、3か月おきにお礼のメールが届き、👍が100以上になったと書いてあった。この地方でも一番中心になる地区に誤りがあったから、注目した人が多かったのかも知れない。
リアルな地図は直っていない。だいたい、印刷は4,5年おきであろうし、ファクトチェックがゆるいようなので誤情報のまま当分続くであろう。諦めている。
後者も修正されていない。何回かGoogleマップに連絡したのだが、その際に道路なので地番のピンをGoogleマップ上に正確に落とせないから、担当者が良くこちらの要望を理解できないのではないかと思っている。こちらは、住宅地図上は誤情報の記載はないので問題はまあ少ない。
特に前者の住宅地図は心理学的には認知(確証)バイアスにより、長い間ファクトチェックが行われない状況が続いているということだ。
私だけでも2件の誤情報に出会ったのだから、日本全国、間違いが定着している例は山のようにあるはずだ。
まあ、似たようであるがそれとは異なる、深刻な例に出会ったこともある。これは、誤情報というより昔々その時何が起きてたか?と首をかしげたくなる話しである。
ある人(Aさん)の登記された土地は、堤防のなかにある(氾濫原の側)が、実際住んでいるのは堤防外側(川から守られている側)で、登記上は別な人(Bさん)の土地。その別な人(Bさん)はその隣の登記された更に別な人(Cさん)の土地に住んでいる。
訳がわからない状態なのはどうしようもない、というか該当者に任せるとしても、Aさんの住んでいる土地の隣の人(裏側の人、Dさん)が困り果てている。なぜなら、両親が亡くなり土地を処分しようにも、境界の確定ができないからだ。売るに売れない。
境界確定には、四隅の境界の立ち会いがあって初めて杭が打たれるような測量がなされる。AさんにBさんの土地の立ち会いは頼めない。Bさんに話しても、今は私が実際住んでいる土地でないからね、となればどうしようもない。
その辺の事情を知る人も、もう遙か前に別世界に住んでいるだろうから、事情はわからず手がかりもないようだ。
世の中、色々な話しがある。
行きつけの不動産会社の営業の方は、「いろんな方がおられますから」とよくいうが
それは真実だといつも思える
あまり演歌は聞かないが、島倉千代子の唄の世界がよく似合うか
人いろいろ 物事いろいろ
写真:銀杏も色づきはじめた この銀杏雌株なようで鈴なりに実がなっている (2023年9月撮影)2023.9.26日記
追記 最後の話しの土地と住んでいる人が違う件だが、ここは数キロメーターにわたり国道から堤防に向かって、住宅団地が延びてきた末端に位置する。
想像をたくましくすると、団地造成業者との売買がおおよそ決まった後に堤防(計画)ができてしまい、Aさんがお金を出してB,Cさんと交渉したのかも知れない。氾濫原では・・、ということもあったのかも知れないし、業者も困り果て仲介に入ったかも知れない。それで、BさんやCさんが少しづつ譲って、Aさんが立てる建物の土地分を借用できることになったのではないだろうか。しかし、土地の所有権は譲らなかった。違うかも知れないが、そのあたりかも知れない。