11代目のブログ

古い背広

古い背広の画像

 一昨日、確定申告の仕事をしていたら、ふと文字入力ができなくなった。
 『おかしいな』と思い、前にもあった不具合からキーボードとパソコン本体との接続を疑った。いつもは電池切れが多い。
 しかし、電池を入れ替えてもどうにもならない。時間をおいて試すがだめ。キーボードを落とすとか、そういう手荒なことはなかったから諦めて新しいのを買うべきかと思ったが、このキーボード、瀟洒なたたずまいで目の前にあり、ちと捨てるには惜しい。
 そこで、考えたのはあの白髪の紳士を呼び出すことだった。
 電話したら、「明日行きます」とのこと
 その明日が、昨日だった。

 キーボードが壊れると、仕事にならない。マウスは動くが入力ができない。確定申告の作業ができないのは当然。

 しかし、先日書いたようにカーールイ(軽い700gしかない)ノートパソコンが手元にあるので、それを初めて動かし始めた。しかし、これはWindows11なので、Windows10をデスクトップで使っている身としては、どこをどうクリックしたら動くのかもわからない、さわり立ての我が身は使い勝手が悪い。それに必要なデータは、その都度メールでデスクトップからノートに転送しないといけない。
 イライラする。
 代わりのキーボードを買ってきたいくらいだったが、お金がかかるので我慢していた。

 白髪の紳士が現れた。
 いつもの台詞、「どうしました」、といってデスクトップの前に座り、点検を始める。

 「これはだめですね」、というのをいつかいつかと待っていると、ちっとも何もいわないでデスクトップと格闘を始めている。
 挙げ句の果てに、私も使ったことのない、画面タッチ入力を動かしはじめ、唯一動くマウスでパソコン入力を始めた。

その結果、2、3時間たって、キーボードまたはデスクトップのどちらかのキーボード電波受信器の不具合ですね、という結果になった。

 別な見方をすると、この2017年製のデスクトップはBluetooth接続ではないことになる。このデスクトップメーカー独自の無線接続が壊れたのである。

 だから、デスクトップを捨てるか、キーボードを捨てて新たなBluetooth接続のキーボードを手に入れるかという結論に達したのである。

 早く言うと、私の思っていたのとちょっと違っていたものの、『キーボードが使えないわ』、なのでデスクトップは高いから、キーボードを捨てるしかない。そこまで調べ上げるのに3時間はかかった。

 つまらない話は、ここでやめる。
 これではブログの醍醐味が薄れるから。

 先日、家人へ女友達から夜の時間帯に長々と電話がかかってきていた。
 次の日の朝、その友達のご子息がめでたく結納を執り行った、という報告電話であることを知った。
 
 結納とは、これまた古風なことである。近親者だけだったようであるが、新婦の実家の奥座敷で、【子生婦(こんぶ)・寿留女(するめ)・勝男武士(勝男節・松魚節/かつおぶし)】等を並べながら、古式豊かにやろうとしたらしいが・・

 ところが、簡単にいうと「もらいにきました」という口上を、その座敷の場面でなく、実家に入った玄関で述べ始めたらしい。
 最初に口上を述べてしまって、結納の場面では、まったくヘンテコだったらしい。
 そして足が痛いといって、最初からあぐらをかいた新郎の親父だから・・

 家人の友人は、「旦那はもともとそんな人だから」と笑っている

 「もらいに来ました」という人の背広は数十年前のものを引っ張り出して着ていったらしい。
 お金持ちなはずだから、
 体型は必ず変化しているのにそんなことはおかまいなしなのが、彼の魅力だが・・

 お金もたくさんあるのだから、スーツを新調してもいいのではないのかな?、と思うが、人間は簡単に変われないから、古い背広を着たのだろうか・・・

 背広というニュアンスはこれも若い世代にはわからないだろう  背広って昔はオーダーものだったような気がする  いまは、あちこちの量販店でも売っているのもスーツというか背広

 その背広のあちこちがキツいと、家人の友人に結納の席でコソコソと愚痴り続けたらしいから、大したモンだわぁ・・laugh  

 それに、『結納は、しないのが97%の時代』、結納の儀式するところからしても可笑しい、笑える。
 結納という言葉自体が古めかしいし、若い世代はあっけにとられるだろう

 どうも、2男1女のうち、他の二人はできちゃった婚だから、結納をするのが夢だったようだ

 私にも夢があったなあ、思うことがある それは2人の男の子の結婚式に出席することである

 しかし、

 我が家の長男は結婚式すらしていない。
 それに私や妻は、嫁の両親の顔すら見たことがない。
 別に結婚を反対しているわけでもない。ただ単に、機会がないからである。

 いまだ、孫がいないからできちゃた婚でもなく、単に2人は多忙と金がなかったからである

 まあ、会ったこともないそれもとても変な関係だが

 パパイアが飛んでくれば、コシヒカリで防戦をする

 それぞれ生きるのに忙しい  

 2年間頑張って相手の親を押し続け、押し倒して長男に嫁をもらった新郎新婦の父母は、七十代半ば過ぎなのだよ パワー満開だわ

 でも、めでたい噂話はいつでも持ってきてほしい

 写真 啓蟄の景色 撮影【2024年3月】ちょっと傾いちゃったけど すみません 2024年3月7日記