11代目のブログ

しどう

しどうの画像

今日も板宿という街にでかける
ここ連日になっている
昨日、今日、明日も予定されている

今日のは、東京の役員らの指令で、気分は少し重い
物件の契約をするときに、重要事項説明書の読み上げがあるのだが、誤りがあるから説明してこいというものだ
その説明書の読み上げは昨日行われて、はんこまで押してきたのに、早速今日行ってやり直しをしろというものだからだ
なんとも先方に申し訳ない気分で憂鬱でもある

さて、出かけようとして、Googleマップで電車の時間を調べる
いつもは、JRと地下鉄を乗り継いでいる
最初は訳わからず、地下鉄だけだったり、某私鉄を乗り継いだりしたが、これが往復で電車賃がかかる
470円から400円までてんでバラバラ
JRだって住まいから乗る駅が東西で変わると、40円も違いが出ることだってある

さてGoogleマップで調べたら、眼に入ったのが190円という値段の乗り方、
知らなかった・・
往復運賃380円は今までの片道運賃より安いじゃないか!!

しかし、だ
JR鷹取駅から片道1.3km歩くことが必要になる
この地に来たときは、運動不足ですぐへたっていたから安い運賃には見向きもしなかったが、今なら「歩くか」とも思えるようになっている

鷹取の駅前は過去に一回だけ降りたことがある
だだっ広い広場があり、そこをJR貨物の貨車の横を通って須磨図書館に行ったからだ

このときもヘタって歩いているから、周りの風景は見えているだけ・・

ヘタりながらも変な感じだと思っていたが、今回また降りて板宿に向かう道すがら、ハッと気がついたことがある
青空に秋の雲が空に広がるいい天気

それは、どの家も等しく新しく、道路が広く公園がこれでもかというくらい、あちこちに整備されている
長田の震災の復興地と同じだ
ググってみた
やはり、鷹取駅から山側一帯ベルトのように震災で大災害に遭っている
それは板宿の街のすぐそばまで続いている

帰りもてくてく歩いて鷹取駅まで戻った 季節が巡り、今日は冬の気圧配置となりつつあって、六甲から吹き下ろす風がやや強い

今回買った物件は、古刹の寺域にあたり、借地に建っている物件を買ったのだ
ところが、そこまでの道路はコンパクトカーが通るのがやっと
向こうから対向車が来たら、睨み合いしかない

しかし、家々には車が入っている

こんなところを見たこともないし、私はこんなところを買おうという気もしなかったが、若い役員が熱心に買おう、買おうというものだから、そんならいいやとなった
まあ、安かったのが良かったのと、敷地(借地だが)も広く、家も築三十年弱でしっかりして見えたからもある

重要事項説明書の読み上げで気になったのが、この狭い道路である
道路というのは、誰が考えても重要と思うだろう
それはそうなんだが
物件納入時には深い洞察が必要である
道路の問題は、私も最初は知らなかったが、とても奥が深いものがある

簡単な例でいうと
神戸の地ではさほど重要ではないが、かの新潟の地では雪が問題になる
道の除雪は誰がするのかである
いちどうとわたくしみちでは行ってくるほど違う
市道は除雪を市がしてくれるが、民間が土地開発をした場合はほとんどが私道になるから、下手をすると延々何百メートルも除雪を住民がしなければならない
しどうとしどうでは、行ってくるほど違ってくる

新潟で初めて買ったアパート物件に通ずるミチは、私道のように狭いのでどうなっているんだと思った
物件は、まず値段と建物のようす、次は駐車場と通じるミチ、そして周囲の景観の順に考える
ミチは、3番目である

ところが、不動産業者は見透かしているように、「位置指定道路です」、と言い切る
これは、道路の認定順(建築基準法で定められている)で行くと上から5つ目になっている
法42条1項5号といって、「築造するものが特定行政庁からその位置の指定を受けた幅員4M以上の道路」となっている
つまり、除雪もしてもらえる
そのかわり、セットバックを行っている

セットバックとは、自分の敷地を通路拡張のために互いに出し合っているということだ
そのようにして、誰かが行政と掛け合ってできた道路である

だから、5番目までは知っていた
ところが、今回初めて6番目に出会ったのだ
7番目というものもあるようなのだが、出会ったことはない
8番目はない
というか、番外となる
道路ではないとなる
こうなると、これまた面白いのだが、今回は書かない

今回の6番目というのは、昭和25年11月23日からあった道路を都市計画区域に入れるとき見なした道路ということのようだ
「幅員や立ち並びに関する一定の要件を満たし特定行政庁が指定した幅員4M以下の道路」となっている 

4m幅とは、軽自動車が幅1.45mだから、軽ですれ違いがやっとという感じである                   道路脇の側溝部分のグレーチングを入れての道路も多いから、要注意である


5番目の位置指定道路は、「指定を受ける」であるが
6番目のみなし道路は、「指定を受けたもの」となる

ある意味、行政が勝手に決めたこと、そんなとんでもない話だから、車のお見合い(睨み合い)は仕方ないものらしい

だから、私道ではあるが、指定を受けているから市道であるはず、ということ
これが今回の修正点というか指摘点

面倒なものだ

写真 20241019 左が物件 道路はみなし道路 コンパクトカーがやっと 約1km先まで曲がりくねりながらこの幅員が続く

案内してくれた若い営業マンは、この狭い幅員4mに満たない狭い旧坂の隘路を、対向車がくるとバックで広場まで戻る

おっそろしい じいさんには