春は、冬の厳しさを抜け、桜が咲く
ま、それもそうだが、この人間社会においては、別れと出会いの季節でもある
しかし、この歳になると、そんなものではない
別れは、永遠のものが多くなり、出会いといっても「出会い頭にぶつかりそう」になってヨタヨタところびそうになるだけである
神戸の生活も、8ヶ月目に入る
今思うと一番苦しかったのは、関係先で知り合いが何もなかったところである
賃貸業というのは、工事業者と不動産会社と金融機関の連携がないと成り立たない
ところが、その信頼関係が全くないところから始めざるを得なかった
簡単にいうと、飛び込み営業のようなものである
若々しい若者や脂ののった年代ならいざ知らず、頭も白くなり薄くなって、すっかり皺だらけの人間が営業しても、その営業力は弱いものである
まあ、それを補強しているのは、年の功しかない
それと、名刺
苦労の甲斐があり、今では電話で依頼できることが多くなってきて、ある程度は満足感も生まれてきているが、まだまだ改善する余地はたくさんある
一昨日は、ある物件の工事の状況が良くない
それは、私がモップをかけて清掃したにも関わらず、土足では入り込んだ人間がいたのである 大きな土の足跡が点々と続く トイレの搬入業者である
それと、入り口の鍵を入れたキーボックスが固定されずに外階段の途中に放置されている
そのために、昨日朝早く再度調査に朝7時過ぎに行って、キーボックスを回収してきた モップがけは一昨日済ませてある それと、注意書きを貼り付けてきた ラベルライターで、「土足厳禁」「汚損の場合は各自が清掃」「解錠不可」とかである B社のラベルライターを使うのだが、これは36mm幅の優れものである 業務用はもっと能力が高いが、廉価の個人版では最大である 重宝している
それはそれで、問題は私の問題だから、置いといて
昨日朝6時過ぎ、灘駅で電車待ちをした 灘駅は、2階改札口に広いスペースがあって、線路をみながら休める椅子のスペースがある 朝は電車の間隔が空いていて、そこで約10分待つことにした
向かいに柔和な男性が座っている 私くらいの年齢か みていると、その男性、おもむろに小さな携帯ポットを取り出し、液体を注ぎ美味しそうに飲み始めた
あまりにも、美味しそうだったので、ついつい声がけをしてしまった
神戸で、そんなことをしたのは滅多にない 先日、花見の時に一回あるだけだ
そうしたら、柔和な笑顔が返ってきた
そして、「こっちに来ませんか」を声がけすると、横に座ってもらえた
年をとると自己紹介は、互いの年齢確認である
考えてみるとバカバカしいのだが、年齢を聞くとなぜかその人がみえてくるのだ
その人は、朝2時間の仕事を持っているみたいだ その前に駅でお茶を飲んで2、30分過ごすのが日課ということだ そして、何があったかは知らないがシングル生活であるが、孫が近くにいて幸せそうである
いつもは名刺は持ち合わせていないが、別れ際にこのホームページを案内し、連絡は問い合わせ欄を使うとできる旨を話して別れた
9時頃、土足問題を工事担当に電話をしても面白くない むしゃくしゃして帰宅した 午後になったら、灘駅の男性からメールが届いていた
連休明けに午後のティータイムでもと提案するメールを打った
写真 20250416 一昨昨日 若葉が空に広がる
いつもは鷹取駅と物件との往復なのだが、故あって新長田駅に向かっている 目的地まで2.6km テクテク歩いていたが、足を交互に出すが嫌になって、とある公園を見つけ、その円形座席で大の字になって寝そべった
「アー極楽極楽」と思った瞬間、季節の移ろいが目に飛び込んだ
若葉が空に向かって広がっていた
黄緑がまぶしい
さて、先ほどの男性との出会いの続き 昨日の朝の話
帰りは、気持ちが収まらないまま、王子公園の新緑の坂道をのぼっていたら、詰め襟の高校生が一休みしていた
この出会いはまた後ほど