その昔
北海道の東の先端 根室半島があるが、そこをJR東日本の大人の休日倶楽部で割安に訪れたことがある 花咲線といい、この間駅がなくなったが、東根室駅が終点である
北方領土を見たいとも思い、目的地に据え、根室で1泊し小さな割烹で北の街の醍醐味を味わった
花咲線からの眺めは、別寒辺牛湿原(べかんべうししつげん)が最高であった このような湿原があることも知らなかった 前に釧路に2泊し、頭の赤いタンチョウを含め観光バスやトロッコ電車で訪れた釧路湿原とは全く異なる、自然の心地よさを味わいながら 普通列車は湿原の真ん中を進む
遠いからもう行くこともないだろうが、もう一度みたい風景である
そして、緑のトンネルを進みいつしか段丘に上がり海は右下にみえる Googleマップと比しながらいると、沖合に嶮暮帰島(けんぼっきとう)がみえる もう亡くなった人だが、ムツゴロウ先生(畑正憲さん)の住んだ無人島である その書は、冒険譚のような面白さがあり、愛読したものだ
2回、根室半島の先から北方四島を見ようとした 1回目でみえなかったので、2日目も次の日に行った気がする 2回目はみえたのかも知れないが、記憶がおぼろげでわからない 見たような気もするが・・
そして、根室に着き、夕食の前に街を散策しに出かけた
根室市役所の隣に、緑深い公園があった そこのベンチに座ったら、何か異様な気持ちになった カラスが頭上で泣き始めたのである そして、気味が悪くなり帰ろうとしたら、私への攻撃が始まった 頭すれすれに後ろから富んでくる そして、戻りながら帽子をつついてくる はっきりとカラスは攻撃してきている
繁殖期であったのかも知れない そのときは、北海道のカラスは荒々しいと思ったものだ
夜は、小さな寿司屋に入り、根室近くの海の幸をいただいた ご主人は60代後半か 声帯がないので、会話は難しいが、腕がいい板前さんみたいで、良き時間を過ごした
帰りは、花咲線はすべて煙っていた
さて、カラス 神戸にもカラスがいるが、防ぐ対策をしっかりしているのか、その存在をひどく心配して思ったことはない ただ、ネットからはみ出しておいてあるゴミ袋から餌をとりだしているのはよく見かける そっちが心配だ
さて、今日も彼の物件の進捗状況を見に出かけた
27日が最終点検日とすることにした
坂道を上り、窓を開け、ホッとして庭先に座っていると、隣にお住まいのご主人の足が、平垣の隙間からみえた
「こんいちは」というと、「おはようございます」と返事が垣根越しにある すると、「ちょっとお伝えしなければならないことがあります」という 何だろうと思うと、すぐ「そっちに行きます」という いや、こっちが行かねばならないのだが息があがっている
すると、目の前にまで、いつものようなはにかんだような穏やかな顔で来てくれた
「いやあ、土曜日ですけど、庭に置いてある青色のゴミの指定袋をカラスが突っついて、道路まで散乱していたんですよ」という 「なかには食べ物になるようなものはなく、単るゴミですよ」と返す いや、それがカラスが突っついていたんですよ」 「そのくらい頭がいいんですか」と返すと、「そこのプラスチックで覆ったんですよ」 「しかしそれをひっくり返したんで、さらに重しの重いゴミを置いたら来なくなりました」とおっしゃる そして「全部片付けておきました」 思わず「申し訳ない、ありがとう」とそして、手を合わせた
すぐ、家の中に入れた イヤアー、すごい 人間との知恵比べになると心配だ 青の一般ゴミ袋と透明なプラスティック用のゴミ袋を並べて庭の木くずゴミと一緒においたのだが、青の袋だけを徹底的に攻撃し、食べ物は何も入っていないのだが、すべて散らかしあら探しをしたというわけ つまり目はいいが鼻は効かないのかも知れない
隣の中学校との間に、川端の上の電線 二羽の大きなカラスが住んでいるのは知っていた じっとこちらを見ていること多い しかし、頭がいいのとしつこい
将来、進化した、恐竜の子孫 先祖返りして空と地面を悠々と生活できるカラス民 こんなカラス民と人民はどう共存するか?
SFの世界をちょっと覗いてしまった心持ちだったが・・・
ところが
約10m先に真っ白な豊かな白髪の男性が現れて、私に向かってカラスの件で、道路まで散らかしていたとおっしゃる
当然、「聞いてますし、ゴミは家に入れましたし、今後しません」 と、いうのだが、納得できないみたいな雰囲気
何か、悲しくなった 謝罪したつもりだったが、言い方が悪かったのか 遠くで受け答えしたのが良くなかったのか 嫌な思いをしたのかと・・
そんなことがあって、沈んだ気持ちで帰宅してきた
写真 20250422 帰途 とある高架下の公園で沈んだ気持ちで休んでいたとき見つけた白つめ草
実は、高架下の横の民家横の小路では、カラスがゴミ袋をつついて、中身を食っている ネットからはみ出して
こちらを覗い、知らんぷりである 私も知らんぷりである
そんな中での白い雑草 帰化植物 小さい頃からのなじみの印 しかし、幸せとか、復讐とか難しい花言葉である
それでも、盛んな春を感じた
後日譚
今日の話である 時間調整で遅くでて、お菓子を板宿で買った 10時1分 いくつかの店を覗き、桜餅と草餅と三色団子を売っている生菓子屋さんを見つけた 季節の雰囲気が満載 「もう、少し遅めになってきたんでしょうけど売ってますけどね」、と言われながらも包んでもらい満足 丘の方に登った いつもの駅からは迂回することになり、1.5倍となるが、仕方がない カラスの代わりに謝罪である カーぁ、ではなく、ありがとうございます、ヒト語である
普段からもいろいろ聞いたり、教えてもらっているから、それも一緒にお礼である