ブログ『黄色いタイル』に書いたように、アパート玄関に黄色いタイルを張る工事をしていた。工事の進捗状況をみていたら、そこにお住まいのAさんが何日かぶりに帰ってきた。
初めてお会いするので、ご挨拶とともに、「住まわれていて何かお困り事はありませんか」と聞いた。特に返答はなかったが、私が家に帰ると管理会社から電話があった。
Aさんが訪ねていって、「テレビも受信感度に問題があるみたいで見れないし、今日久し振りに部屋に入ったら、トイレの換気扇が回らない」と言われたという。
買ったばっかりに、なんてことが起きるんだろうと意表を突かれた。
契約時に、管理会社から特に説明があった。それは、一週間前にAさんから「窓から水が入ってきて、障子に広く水の跡がついた」と連絡があってその工事対応は、「契約後に前持ち主負担で行います」のでご安心をといわれていたのである。
もちろん、今度の苦情は契約履行後の話しであるので、こちらの負担になるのであろう。
『なんちゅう不運か』とかなり暗雲が脳の中を駆け巡る。Aさんってどのような人なのだろうかとも思う。リモートで仕事をしている以外わからないが、こんな話しが次から次へと出てくるからにはクレーマー気味なのかな、とか。
一方、管理会社は、テレビの問題は他の部屋にも連絡してヒアリングをしたという。残りは、半数がテレビを見ない、残りの半数はそういえばみえない、であった。
ということは、契約前から受信感度に問題があったのではないのか、という疑問が起きる。
また、帰ってきたら換気扇が突然回らないというのも解せない。そんなに故障が起きるなら、日本中大問題だ。
電気屋が、繁盛するというよりは、大混乱になる。
管理会社に、「変じゃないか」と話すが、「引渡しは済んでおりますから」と困惑した担当者の答えが返ってくる。
確かにそうだと思うが、何か変だ、不自然だ。
会社内でも、こちらが費用を持てばいいという意向が強かった。
仕方なく、電気屋さんを頼みAさんの協力を得ながら、工事をしていただくように依頼した。
そうしたら、屋根の上のアンテナは古いため、給電部が壊れてだらりと垂れ下がっていたらしい。写真で見ると笑ってしまうような、姿。今までよくこんなもの使っていたなと思うような代物になっていた。
実は、この地域はテレビ鉄塔に近いため、室内アンテナでも映るくらいの場所なのである。
それはそれ、電気屋さんは絶縁テープで元の位置にさしあたって戻すも、やはりAさんのテレビは映らない。
すると、ブースターかということになるらしい。その時はそれでお終い。
なぜなら、ブースターは階下のBさんの風呂場の上あたりに置いてあるようなのだ。
Bさんは家に不在。だからその日はお終いなのだ。
電気屋さんから連絡があった。「困りましたね、電源はBさんのものを使っているようですよ」と連絡があった。すると電気代はBさんが払っていることになる。
大家は、電気泥棒ということになる。
いやはや、踏んだり蹴ったりである。
またまた、次の日。電気屋さんに連絡して、アパート共用の電力線を引いて、ブースターは、外部にボックスを置いてその中に入れるよう依頼する。工事費は、つり上がるが根本的に解決するより仕方ない。あとあと考えるとそれが一番良いことと思われるからだ。 だいたいこのアパート、各室に玄関灯があるが、建物全体に防犯の灯りが全くない。田舎なので、街灯はところどころにあるが、建物全体は夜は暗い。
そんな状態であったが、県庁所在地に出かけた。物件調査である。
次の日帰ってきたら、電話が電気屋さんからあった。
ビックリした。Bさんの屋根裏には共用電源が入っていて、それがブースターにつながっていたというのであった。あったというのは、共用電源に電気が流れていない、つまり切れていたということである。
それで、アパート全体のテレビが見えないし、Aさんの換気扇も共用電源から引いている可能性が高いという。Aさんの換気扇が共用電源からというのは納得できないものがあるがそれはさておき、なるほどである。
つまり、前の持ち主が売買契約日に、電気会社の契約を切ってしまっていたことで起きたことであったのだ。こちらは、そんなことなんて売買契約時に引継ぎが行われなければ、当然わからないこと。
人騒がせな事象であった。
全くもう----、である。
昭和の昔よく使った、ほ・う・れ・ん・そ・うである。
いまでも、入社時のビジネス研修で使われているみたいだが・・・
Bさんからは、「その後テレビはどうなりましたか」と管理会社に連絡があったみたいである。
お好きにどうぞ、でもあり
全く心配かけて・・・・・・・とも思う
写真 『ミテネ』よりアドベントカレンダー 孫は毎日毎日開けるのが楽しみ 入っているのは駄菓子 (2023年12月ママ撮影)2023.12.14日記