10月の頭の頃、不動産管理会社から問い合わせがあった。駐車場を借りたいという問合せであったという。「軽自動車枠なら空いてますけど、車は何ですか」と聞く。「○○の△△といってました」という。
よくわかんないので、すぐさまネットに聞く。『全長4.6mか、無理だな』、「大きすぎますね」と答える。
「どんな人なんですか」と聞くと、「□□大学の大学院生で、××の企業で2ヶ月半の研修なんだそうですね」という。
そうか、何とかしてやりたいが・・。「他の駐車場を紹介しても良いから、その方の電話番号を教えてもらえるか聞いてみて」というと、教えてもらえた。
直接話しをするが、土地勘もなく困り果てている様子。仕方なく、大家の使っている枠を貸すことにした。それはそれで困るのだが、出世払いを期待することにした。
その彼は、今日の夕方が研修終了である。企業の研修宿泊所は朝のうちに引き払ってしまっている。そして明日、この地を発つという。
つまり、ホテルをとらないといけないのである。それは、10月に聞いてあった。
深山荘が空いていたので、「1泊なら泊めてやるよ」と言ってあった。
今日、そんなことで、深山荘の鍵を開けて、封鎖してある裏2階の布団部屋から布団を持ち出し、敷いておいた。
10月では、彼のために薪ストーブを焚いて、2人で談笑しようと思っていたが、深山荘をこの25日から借りたいという人が出てきたので中止。
灯油ファンヒーターの出番になったが、灯油が少なく買いに出る。
その運転中、スマホに連絡あり。K鉄工所の会長からだ。
「あの椅子の件だが、・」とくる。何か力がない気がして、『断りの件か』とまたも、いつもの黒雲がみえはじめる。
続いて「できたよ」という。黒雲は突然姿を消すが、灰色の雲はたなびいたままである。綺麗に処理してもらってあろうか?と心配なままである。
愛着のあるイスの哀れな姿をみなければならないのか・・。
鉄工所が金属製の椅子を直すのはよくあるのであろうが、イスはイスでも木工製品である。なぜこんなことになってしまったのか。
この椅子は、パソコン用のイスである。肘掛けのついた、腰の据わりの良いイスである。最近はやりの、脚にはローラーなんぞついていない、手で持ち上げて場所を移動するものである。
実は、この事象は事務所の改装と関係がある。事務所が綺麗になり、広くなったために今までの動線が変わってしまった。
広くなったのと、ちょっと一杯やっていたので、少し横からドンと座ったら反対側の脚2本がメリメリとあっという間に折れてしまったのだ。
真っ青
折ったのは休日だったので、月曜日までに修理をどうするか考えた。
案①-製作したⅠ㈱会社に送り、修理してもらう
案②-腕の良い地元のM木工家具屋さんに修理してもらう
案①は、面倒である。なぜなら結構大きいので梱包して配送するのが大ごとになる。それと多分、修理するには折れてしまった脚を捨ててしまうしかないのだろう。
脚も、思い出の一部であり、愛着がある。捨て去るのはしたくない気持ちが強い。
すると、案②である。日曜の夜はそんな暗い気持ちで更けた。
朝8時過ぎ、M木工所に向かう。10分くらい走ったところで、ふと『これは木工所マターではない』と気がついた。
そこで、反対方向に25分、K鉄工所に持ち込んだということである
さて、2か月ぶりのイス
鉄工所で、イスに再会。
イスは、鉄工所の作業台に毛布で養生されて、乗っけられていた。
ギブスがテカテカと輝いているが、間違いなく完治していた。
その私の気持ちを会長はすぐ悟ったようだ。
会長は、奥の自社製ストーブの脇の椅子を勧めてくれて、2人でいつものばかばかしいトークが始まった。
示唆に満ちた・・・ 会長の御年80歳
木の椅子を直せとは
[こんな勉強は初めてだとさ]
あんたは・・・・ まあよくここにもってきたな・・・
kotobadehasounaru
写真 トークの相棒はK社製ストーブ (2023年12月撮影)2023.12.15日記