17日にスーツを着ていかなければならないフォーマルな会合がある そこで、まずボサボサの頭髪を何とかせねばと思い、カットに行ってきた その後、Yシャツを買いに全国チェーンのスーツ販売店に行った 歳とともに喉元が細くなり、Yシャツの首回りサイズが合わなくなって、何となくショウタレげにみえるのが嫌だったからだ
なんやかんだで帰宅したのは11時半
玄関先で、ガサゴソっと音がして新聞が着いたみたいだ
佐渡は離島のため、配達は昼頃にまで遅くなる
家人も出かけたみたいで手持ち無沙汰 『新聞でも読もうか』と手に取ると、ノーベル賞硤合(そあい)氏という大きな見出し
なんかめんどくさそうと思ったが、世の中についていけなくなりボケるぞ、天の声があり、しかたなく読み始めた 受賞理由は『不斉有機合成における非線形効果及び自己触媒反応の発見』であると知った ちんぷんかんぷんの内容だが、記事を読み進めると、ハハーンと直感で理解した
なぜなら、大学での有機化学の講義で聞いたり、ジェームズワトソン著の教科書として高名な、『遺伝子の分子生物学』に書かれたりしていること、そう、鏡像異性体の謎を解いたのがこの人ということになる 生物体をつくっているのは、アミノ酸の鎖からなるタンパク質 人工合成をすると、基本的にL型アミノ酸とD型アミノ酸ができる L型とD型というのは、左手と右手の関係に例えられる 左手と右手は、決して同一ではないが、実態と鏡像の関係にあるものということである
地球上の生物のタンパク質はL型アミノ酸でできているが、それがD型ではなく、なぜL型に偏っているのは謎だと、そう講義を受けたり本に書いてあったりもした
硤合氏の論文発表は、1995年 私が大学を出てからほぼ20年後のことだ そして30年後にはじめて私までその論文内容が届いたということだ
その昔、大陸移動説が知られていなかった時代、高校時代世界地図を見て、アフリカ大陸の後の出っ張りと南アメリカ大陸の形がぴったり合うのはなぜだろうといつも不思議に思っていた ところが次第に大陸移動説が流布し、納得できたのと同じ心境だ 大陸移動説は、1912年ウエゲーナーが提唱したが、大陸が動く巨大なエネルギー源を説明できず、第二次世界大戦後まで黙殺された 1950年代から宇宙や深海への人類の挑戦が始まった 深海を調べることで、次第に海底の地磁気や構造の知見が深まった そこで60年代中後半になり、プレートテクノニクス理論が確定した つまり私の高校卒業後20年が経っていた
今日まで、この人の研究は知らなかったとつくづく思うと同時に、長年の不思議さがわかったというすっきり感が心に沁みた
硤合名誉教授、「おめでとうございます」、と思った 拍手、パンパンパンパーン
写真 2026・10・8撮影 秋の夕日に照らされるアリギリス村アカトンボ棟 フィンランド製 先日、退去で空き室となった 業者に頼み、お色直しをした フィンランドから来た木製の郵便受けも元の色になりました サンタの色ですよね 可愛いでしょ
買ってきたYシャツ 首回り37cmのSサイズをお買いあげ だが、実は私は肩幅はMサイズなので、着用時はとてもきついが仕方ない 首回りが細すぎて、Mサイズにはないからだ まあ、年に1、2回しか着ないし、冠婚葬祭もよばれることはほとんどない オーダーメイドという手もあったのだが、それはやめちまったんだ
新聞を読み進めると、サリドマイドによる薬物中毒がこれに起因しているとも書いてあった もちろんこの物質による胎児に与える重い障害は講義でもよく聞かされ化学科における戒めにもなっていた 人工合成された鎮痛剤・睡眠剤サリドマイドは、自然界にないD(右手)型だけ合成できれば良かったのだが、自然界にあるL(左手)型も同時合成されこれが悲劇を生んだのだ 胎児は急速に細胞分裂で発達する 羊水につつまれた発生直後から体の仕組みが分化する段階の赤ちゃんのどこかの段階で、つまり生命体で起きるタンパク質合成の場面で、天然のL(左手)型と人工合成されたL(左手)型を見間違えて影響を受けてしまったのがこの悲劇をつくったのだろう これが悪魔の仕業になってしまった 悲しいことだ
デモ結局、若い世代からすると古色蒼然 ダーウインの進化論の是非を追いかけるようなもんだわな