今は不動産賃貸業なんて名乗っているが、始めてからまだ6年しか経っていない。始めた直接の原因は、約10年前に本格的に始めた投資信託がうまくいかなかったからだ。
不動産投資をいつから始めたのか聞かれることもあるが、大家業の経験は約25年前からになる。私は男の子が2人いるので、将来を考え一つマンションを持とうと考えて地方都市に買った。それを空き部屋にしておくのももったいないので人に貸していたのだ。また、このころから株式投資や投資信託を少しづつしていた。
しかし、本職が多忙で、大家業も金融投資もいい加減なものであった。大体、金融商品を扱うのは専門的なセンスと常に相場に向き合っていないとできないことだった。片手間にはとてもとても・・。
6年前に大家業を始めて、一番最初は無我夢中でやってきたが、会社を立ち上げて不動産賃貸業を名乗るようになりここ2、3年考え込むことが多くなった。考え込む内容は色々あるが、とりわけては、買いたい、買える物件がとても少ないということだ。
良い物件というのはたくさんあるが、それが適切な値段であり、将来的に維持しても価値があるか、維持する場合に容易であるか、物件の土地や建物の姿が良いか、物件周囲の環境の雰囲気がどうか。
それを総合的に見ていくと、「買いたい、買ってもいいかな」という物件は極端に少なくなる。だから、当社のような小規模会社にとっては、年に1物件以上を購入できれば御の字と役員同士で話し合っている。
昨年は8月からある物件について購入交渉を始めたのだが、結局この4月に断念することになった。そうした矢先、5月にとある物件の情報が入り交渉を進めたら幸運なことに購入できることになった。
今日はその決済日及び登記日であった。買ったからといっても、その運営や管理を地道にしていくことが肝要であろう。手を抜けば不動産は荒れてしまう。
また、買って良かったかは、何年か経ってからわかるものかも知れない。次世代のみ見れるのであろう。 写真:新潟県上空(20230406JAL機より撮影) 2023.6.26記