11代目のブログ

芥子粒

芥子粒の画像

 3週間経ったので、また女医さんのところに出かけた。
 あのブログ『フェイスレッスン』の先生である。

今回はお昼近くの予約を取らせてもらった。時間が遅めなので、診察は早いかと思ったが、それでも1時間半かかった。

 昨年から結膜炎で困っていたのだが、慢性結膜炎と前回いわれた。
 ただ、その原因がよく理解できなかった。角膜の下半分に傷があるというものであった。
 その傷は、ゴミとか汗とかそういうものでつくのではないかと思っていたが違った。

 慢性結膜炎であることは間違いないが、角膜が乾く理由がマイボーム腺(まつげの生え際をみると点々と穴が見える)の詰まりによるという。そこから分泌する油脂が減り、とういうか出てこなくなって乾き目になるというのだ。
 その詰まるというのは、細菌感染などによる目ヤニと炎症による腫れで詰まっているらしい。

 歯垢を放っておくと歯石になって悪さをするのと同じだ。

 つまり、慢性結膜炎とマイボーム腺関連疾患の眼瞼炎及びドライアイの診断であった。
別な言い方をすると、慢性結膜炎による眼瞼炎(マイボ-ム腺機能不全(MGD))ということもできるようだ。そこから発生するのが、ドライアイ。

 結局、角膜に傷⇒慢性結膜炎⇒目ヤニ(詰まりもの)と炎症による腫れ⇒マイボーム腺機能不全(眼瞼炎)⇒油脂不足⇒ドライアイ とういう流れか。大きく捉えると老化による機能不全ということも言えるきがしてきた。
 そうなのか、合点がいった。

 しかし、フェイスレッスンの先生は厳しい。「あなたは顔をどのくらい手入れしているの」と聞いてくる。それは、眼科と関係ないと思うが、支配下にあるので、小さな声で「女性ほどでありませんね」と弱々しく答える。この質問が辛い。この間のフェイスレッスンでも聞かれたがうまくかわせた。無言で無視というか逃げたが、今回は無理みたい。仕方ない、先の回答である。こんなまずい顔をしているのに、鏡で長時間みることは絶対しないし、こんな蒙古系で更に老化で皺で垂れ下がったまずしい目元なんて見たくもない。

 まったく余計なお世話である。

 しかし、現実はそうもいかない。人間ドックで大腸カメラを入れられている気分である。

 さて、今までは(物心ついてから今までの間)、少し目薬をつけて良くなると、もう放っておいた。そうではなく、本気で 目薬をつける必要があるということだ。
 原因がわかり、よし頑張るぞ!とファイトがわいてきた。

 先生は、小さなピンセットを持ち出し、腺に詰まっているヤニ(蓋になっている芥子粒みたいな詰まりもの)を一つづつ引っ張り出す。これが結構痛い。「先生!痛い」というと、「だからダメなのよ」とお叱りを受ける。大の大人が女々しいというのではない。痛いというのは、腺が詰まって腫れている証拠だというのだ。

 きちんと直さないと、余計重症化すると脅されているようなものだ。

 「今日なんかも、何人もこれで来ているけど、これやってくれと言ってくるんだよ」という。「すっきりするから」ともいう。

 本当にすっきりするのかい?痛いだけだけど・・。

 結局、左目は蓋を全部とったが、悪い方の右目は半分に負けてもらった。痛いから。

 痛いその時はそうは思わなかったが、確かに会計を待っていると、次第にすっきりした気持ちが芽生えた。特に左目が。

 マイボーム腺から、脂分が分泌され、角膜にやさしい油膜を塗ってくれた気がする。

 何十年も生きていて、眼を使ってきたが、鼻くそ、耳くそは自分でほじくれるが(ちょっと汚くて済みません)、マイボーム腺はほじったことはない。

 耳くそは他人に丁寧にやってもらうと気持ちが良いが、マイボ-ム腺くそを取ってもらっても気持ちいいどころか、酷くいたいものである。 

生きていると、いろいろな体験をしたり、知識を得たりするものである。

写真 蕪菁 ブログ『聞かれたら』にでてくる動けなくなったおばあさんからいただいた白い蕪 味噌スープでも、野菜スープでも何にでも使える秋の収穫 美味しくいただける

  (2023年11月撮影)2023.11.11日記

追記 このおばあさんと亡くなったお爺さんとで、家人が総務付でいた会社の下請けをしていた。その時代、下請けは大層忙しかった。もちろん会社も。そして、その下請けで得た収入で今住んでいるマイホームを建てた。そのために家人を特に親しい人とみなしているのである。だから、畑で収穫した大根などの根菜類、キャベツなどの葉菜類、たくさん届けてくれる。が、家人はお返しが大変だからと愚痴ることもある。お返しは、おばあさんが一人暮らしなので、多めに作ったときの料理である。

 前に出てきたボタモチもいただいた収穫物のお返しなのである。

 ブログにも書いたが、お返しにいったら、身体を打って動けなくなって大変だったという愚痴をたくさん頂戴して帰ってきたということになる。

 だからこそ、家人はお返しが大変ということになる。愚痴付きの収穫物であるから。一人暮らしだから愚痴は相当長い。

 自分で書いていても訳わからなくってきた・・・・結構面倒な蕪菁・・・・・?