11代目のブログ

夜明け

夜明けの画像

 今年6月にフランスに旅した。
 海外は、台湾以来だ。

 長い飛行機の滞在時間を考えると、もうヨーロッパやアメリカに行く気力が萎えていた。
それと脚力も自信がない。

 まあ、家人は行きたい気があるみたいなので、一応、ツアーを探し申し込んでおいた。 それが2月頃。
 それからも煮え切らないでいた。

 4月末、頭金を払う期限が迫り、決断を求められる時期になった。

 実は、もう一つ迷う原因があった。
 それは、家人の膝の具合である。水が溜まるようになってきているのである。

 前回、前々回書いたブログに出ているママのことである。4月に神戸で会ったと書いたが、朱さんの友達とともに来日した。
 旅の間中、杖をついている。膝が悪いのである。杖といっても、小さなイスがついたものである。歩くときは杖だが、他の人たちが買い物するときは、イスに寄りかかって休めるという代物だ。代物というか、優れものである。日本に売っているかは知らない。

 60代半ばで、膝を痛めてしまっている。家人よりもはるかに重症のようだ。
 もし、長い道中フランスを旅して、膝が重症化すると、今後の老後のQuality of lifeに大きく影響してしまう。それが心配なのである。
 家人は、「大丈夫」とはいうが、ちょっとおかしいとしょっちゅう整体師に連絡を取ってテーピングをしている。

 困ったことに、己の身体の調子は己しかわからない。また、言語でしか伝わらないので、どうなっているのは、体感、実感ができない。

 まあ、この旅行を最後にするかと思い、そしてフランスは一度は行きたいと思い、一か八かでお金を振り込んだ。
 6月上旬の出発である。今回は、飛行機移動を入れて9日間のツアー旅である。いつもヨーロッパに出かけるときは、10日間程度のツアーにしている。なぜなら、飛行機の移動時間がもったいないから、長めにしている。

 安いツアーしか申し込まないから、直行便ではない。今回は、なんと香港経由である。香港までの約4時間が加算され、計18時間から16時間、飛行機に乗らねばならない。それも、当然エコノミーである。

 行く前は、飛行機が一番憂鬱であったが、乗ってしまったらもう背に腹はかえられない。 居直って乗っていたからか、日常と離れてそれなりに楽しかった。
 座席は、通路側で窓からの眺めは楽しめない。トイレが心配だからだ。しかし、機首と尾翼にあるカメラで景色は楽しめる。世界地図を俯瞰しているような気分で楽しめた。アッ、今カスピ海上空だ、とかカスピ海は南から西側を抜けた。『ロシア側を通らないなあ』とか。ヒマラヤ山脈はどうするのか?『チベット高原を通っているな』とか。   
  
 以前イタリアに旅したときは、ヨーロッパアルプスの南側からミラノに入ったのだが、今回はドイツ上空を飛んでいるようだった。

 帰りはお昼にドゴール空港から出発し、パリからドイツ上空を経て香港に向かって飛ぶ。その頃から就寝タイム。モニターでは何もみえない。中国チベット高原あたりで、1万メートル上空の夜明けとなる。
 太陽に向かって飛んでいるので、すぐ朝になってしまうが、その夜明けをモニターで見ながら楽しんだ。

飛行機の旅も悪くはないなと、思った

写真 成層圏の夜明け (2023年6月撮影)2023.12.8日記

追記 また眼科に行った。会計まで1時間40分かかった。それと治療は、痛かったので勘弁してもらったら、宿題が出た。この歳で宿題とは・・ 次に書きますね。