11代目のブログ

家庭医

家庭医の画像

 1年に1回、1泊2日の人間ドックで様々な検査を受けている。
 東京の世田谷区にある病院に40年通っている。
 健康でいたいから。しかし、年々データは低下気味のところも出てくる。

 それはいいのだが、去年30代の女医さんと大げんかをした。以来、大変になってきた。
何が大変かというと、今年から鼻からの胃カメラをしてくれなくなったのである。
 また、外来では麻酔付の口からの胃カメラをしてくれるのに、人間ドックではしないという。
 しかたないので、同じ金を取られるなら何もしないでかえるよりはと、バリウム造影剤を飲んで帰ってきた。

 大げんかといっても、検査を巡る物事である。
 鼻からカメラであるので、鼻の穴を通すことになる。一昨年から不穏な空気になり、来年からはもうしないといわれていた。理由は、鼻アレルギーがあって鼻孔が狭く、検査すると鼻血が出るから、ということだ。
 昨年は、ついに女医から検査拒否を通告された。彼女の他に上司が2人加わって相談になった。昨年は、上司の説得があったのか、検査を始めるのだが、イヤイヤがはっきりわかる。鼻に通すときのジェルの塗りが悪く、入っていかない。
 鼻孔の狭いことがわかっている左側にも通そうとする。

 「ほら、ダメでしょ」。『馬鹿にすんなよ、する気がないのが見え見え』。「鼻血が出ようが死ぬわけでないから、やってくれ」とベッドの上で言い切る。
 女医は仕方なく、入れ始めるが、ジェルがついていないから、鼻の穴の入口が引きつって大変だ。

 そんな調子だったが、今年は全くダメの返事。
 1日目、病院に入ると、慇懃丁寧な60歳の紳士が待っていた。どんな資格か説明するが、忘れてしまったが、定年退職後この病院に残り、資格を活かして医療関係者と患者の接点役だそうだ。懇切丁寧に、事情聞きそれなりの気持ちを受け取ってもらえたが、やはり長年通ってきたし、鼻カメラを30年近くしていただいたのに。1人の女医の意向のみでできなくなったのは残念でもあり、納得できないものであった。

 それはそれで、来年からどうするかを考えると、気の重い帰宅となった。
 帰宅した後も迷う日々が続いた。

 実は、私は家庭医というものを持っていないのだ。あちこちいろいろなところを動いていたから。
 しかし、持とうと思い始めている。特に最近は。あちこち、どうもガタが出始めている。  歯科医も内科医も家庭医を。

 そこで、歯科医の話しは前にした。内科医は、今回あるところにすがりに行った。
  
その内科医のところに行った、その理由の詳細はここではいわない。

 ただ、胃の内視鏡はさておき、人間ドックの成績表に、泌尿器内科の精検が必要とあったからだ。通知表で言うと’2’位か。

 さてさて、先生の医院を訪ね、人間ドックの資料を渡し、ご神託を伺う。
 「石井さん、県庁所在地まで行く必要はありませんよ、この地方の○総合病院を受診して下さい」という。「私も週1回いっているし、他の先生でも良いですから造影剤入りのCTを撮って下さい」といわれる。そりゃあ、他の医者から撮ってもらう気はさらさらない。
 ○総合病院かァ、印象が悪く今まで避けてきた病院である。しかし、背に腹は代えられない。「先生の出番の○曜日に伺います」という。先生、「じゃあ、11時で良いですか」。「ハイお願いします」。

 さて、当日                                               CTの結果が出て、先生から説明を受ける。とてもわかりやすい説明だった。
 そして、今回は内臓は全て、ガンの兆候はないとのご宣託。

 来年までは、大丈夫、ホッとする。そして「人間ドックは行く必要はありませんよ、私が検査しますから」とお話しをいただく。

 帰りは、ホッとしたのか、疲れ切って自宅に戻った。

 『人間ドックで無駄金を使っていたのか』、とも思った。
 そうでもないのかも知れないとも思ってしまう。そんなことを考える。
 人間ドックを受けてきていたから、今は通知表’3’くらいの健康状態なのかも知れない。

 もう無理ができないし、直接に身体の各部分を一つ一つ今まで以上に詳細に検査というか、ケアをする年齢になったともいえると、思った方がいいのかも知れない。

写真 ナンダと思います? 肉厚のイカの刺身みたいですが、神戸のういろう 美味しかった (2023年12月撮影)2023.12.10日記 

追記 大切なこと書き忘れた。CTを撮ってもらって、説明を受けた。「石井さん、右鼻に通らなかったのは、狭くなっていたからですよ」と先生がいう。「左鼻は元々狭いですね」。なんだか、昔からの私の劣等感である鼻が低いせいと言われた気分。この歳だからもう開き直っているから、どうでもいいケド。

つづけて、「右鼻には蓄膿症の跡が残っていますよ。要するにはなたれ小僧ですよ」という。「それがどうなんですか?」と聞く。「炎症が続き、鼻孔の周りにカサブタがはりついて固化したんですよ、通り道が狭くなったんですよ」と解説が入る。そうか、若い女医は洟垂れ小僧なんて知らないから、アレルギーなんて適当なことをいっていたんだ、と思った。

皮膚科に行って、高い金だして、アレルギー検査しても引っかからなかったはずだ。

UUUM