11代目のブログ

環境大家学

環境大家学の画像

 ある物件の部屋が空いた。
 大家にすると、空くことはよくない。
 お足が逃げていくからである。

 しかし、それがチャンスでもある。自分自身が、構想して建てたものなら内部は承知しているが、居抜き物件では借主がいなくなって初めて見ることができる。
 今回もそうである。内部を見られる。

 この物件を購入したとき、別の部屋が空いていた。内部は綺麗であった。これはいけると思ったが、どうなるかは経験則でしかわからない。空いたのは時期も悪く6月であった。
 しかし、4ヵ月空いただけで埋まった。
 入居の理由は不明である。アンケートしたいところだが、この業界ではそうした習慣はない。
 予想はできる。駅近、周辺が綺麗な住宅地、駐車場あり、2階角部屋。しかし、それは大家の予想でしかない。

 今度始めようかな・・ 独自アンケート 大家権限で
 『入居の際にお答え下さい』、という条件も入れて

 さて、部屋の引渡しで出かけたのだが、北陸から県庁所在地まで、あのJPCZで足下が大変。這々の体で、ホテルに入った。ホテルは駅ナカにあるから、ホッとした。 

 そして次の日、引渡しで部屋に初めて入った。長期の入居であったのにも関わらず、経年劣化しかなかった。綺麗に使って貰っていたのは、正直ありがたいと思った。

 それでも25年前のクーラーの取り換えが必要で、壁紙の張り替えが結構な負担となる。 家賃の何ヶ月分が必要になるのだろうか、と推し測る。まあ、減価償却せざるを得ないのは承知である。昔、サラリーマン生活をしているときは、職人仕事の費用の見積もりもできず、減価償却なんて知らなかったが、今はわかるから、費用や、経費も、まあそんなもんかなと推し量れる。推し量れると、改修計画も立てやすい。そこがミソである。

 私の住んでいる周辺では、お願いする職人さんを熟知しているし、腕の良い方々にお願いしている。
 例えば、先回ブログのK鉄工所の会長さんもその1人である。そうそう、会長さんには、県庁所在地にあるK社の鮭類の詰め合わせを送ったので昨日電話が来た。「家族でいただきますよ・・」とのこと。どうぞどうぞである。
 そうした方々から、所有物件を守っていただいている。感謝である。

 さて、県庁所在地では、そうした人間関係というか、依頼先が細い。ないことはないのだが、やはり複数社の知り合いが必要である。
 今回は、人を介して新たな人脈を広げたいと思っている。昨日も、2社に新たに依頼した。どうなっていくかこれからが楽しみだ。

 そんなことで出張用件も終わり、駅に戻ったら様子が変だ。ごった返している。年末だからかとも思ったが、何か違うようだ。若い女性が、ことごとくキャリーバッグを引っ張っているのだ。新幹線の出口しかり。通路しかり。飲食店しかり。一番驚いたのは、女性トイレに若い方々の長々の行列。待っている間に、困ることが起きないかと心配するくらい長い。

 調べてみたら、人気男性グループの全国ツアーが当地で午後4時開演とのこと。結構、若い女性同士のグループもいるが、おかあさんと娘というペアも結構見かける。そうか、そういう人生の楽しみ方もあるなあ、と感心する。
 これでは、昼食にもありつけないようなので、早々に駅から退散し、静かところでゆったりと家人と過ごし、ほうほうの体で帰宅の交通機関に乗った。

 私は『割れ窓理論』をいつも考えている。環境犯罪学上の理論でアメリカの犯罪学者 ジョージ・ケリング が考案したものであるが、そうした分野で考えるのでなく、大家として使う。
 
やはり、綺麗な方が住む人の気持ちが落ち着くからである。

 『環境大家学』と名づけようかな・・

 なぜなら、私が提供しているのは
 仮の住まいとはいってもその人の
 毎日の
 住まいであるからだ

 メリークリスマス

写真 足下が大変 この写真ではわからないが、積雪は20-30cm そして解けて歩道はシャーベット状 ひどかった  (2023年12月撮影)2023.12.24